Frómista → Carrión de los Condes 19.3km 3万2190歩 あと408.2km

地図を見ると、今日は20km近いまっすぐな国道沿いの道なので、少しだけ遠回りになるけれどウシエサUcieza川沿いのルートを行くことにしてみます。木陰が涼しく変化があって大正解。

10km以上川沿いを進み、ビジャカサール・デ・シルガで国道に戻ります。大きく男性的なサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会の前のカフェは大盛況。皆日陰のない国道歩きに疲れたのでしょう。

おそろいのサイクルスーツに身を包んだシニアのご夫婦が教会に入っていきました。奥さんは白杖をついています。教会から出ると、2人乗りの自転車でさっそうと去っていきました。できないことなんて、ないんだなあ。

ほうら。ここからの国道沿いはこんなにも果てしなくまっすぐ。ここまでこれを歩かなくてよかった。

巡礼者や聖人を描いた絵や彫像が、ときどき仏教の僧や巡礼者に見えることがあり、不思議な感覚に襲われます。

今日はサンタ・マリア教会のアルベルゲ(巡礼宿)に泊まります。ミーティングでシスターのトリオによるミニライブがあるという情報を手に入れたから。でも10年前の情報。今はどうなんだろう。
果たしてそうでした。シスターたちはオスピタレロ(アルベルゲの管理スタッフ)として私たちをもてなしてくれ、ミーティングではギター片手に、皆のリクエストに応えてくれました。皆も一緒に歌います。
その後は地元の方々と一緒のミサ。彼女たちは最前列で、讃美歌もギター片手に歌います。かっこいいです。地元の方々にならって立ったり座ったりしますが、神父さんの説教はスペイン語でちんぷんかんぷん。ミサに参列するのはこれで最後でもいいかな、と思いましたが、地元の方々が帰り始めた頃、巡礼者だけが前に集められました。神父さんは私たちに巡礼の無事達成を祈り、励ましてくれます。列に並び、シスターたちが一人一人に祝福をしてくれます。そっと、つむじをなでられた時は、温かいものがこみ上げてきました。これからも、ミサには参列しよう。