札幌市

木の葉がないと「ヤドリギ」の存在がよく見える。こんなに宿られてかわいそ

アンミカさんが言ってますね。「白って200色あんねん」って。納得。で、その「白」が、決して定まっていなくて、光の当たり方によって時々刻々変化するのだからもう、数えきれない。月夜には雪面も煌々と光って、まるで昼のように明るくなります。これも、銀のようなひとつの「白」。

以前、汚れた家の内壁を、ちょっときれいにしようと、無精して手垢のついた場所だけしっくいを塗って、乾いてみたら手垢のほうがまだましだった、というくらいムラに。ああ、白だから一緒と思ったらこんなに違う白なんだ、と実感したことがあります。わが家の壁はそれきりムラのまんまだけれど。

雪国の方たちは、雪が降ると「もううんざり」と言うけれど、関東育ちの私は、雪国暮らしが何十年となろうと、いまだにわくわくする気持ちが抑えられません。これはきっと、DNAじゃないけれど、子どもの頃から獲得した、抜けない感覚なんじゃないかな。私だって雪かきはきついんだけれど。

白が200かそれ以上あるなら、雪にもそのくらい種類があります。毎日違った雪が降ります。大きさも、量も、速さも、音も、軌跡も。

若い頃見たヒマラヤの氷河は、ぞっとするような青でした。私の大好きな支笏湖の、支笏湖ブルーと呼ばれる湖水は、陸にポンプで上げて凍らせてもなお支笏湖ブルー。だけどこれらも青を内包した「白」の一種。

なんだか話があっちこっちいって、「何が言いたいねん」ですが。何十回見てもこの美しさには飽きることがないってこと。雪がピンクか何かだったら、きっと飽きてました。

神様ってこんなところにいるのかも